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3月, 2024の投稿を表示しています

よろこびの歌

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 よろこびの歌 小学3年生の器楽で扱われます。リコーダーでも吹きやすいですし、音楽会で合奏したこともありました。 器楽は固定ドという先生もおられますが、仮に運指の指示に固定ドを使ったとしても、それで歌わせる必要はありません。教科書でも例えば「あの雲のように」では、「せんりつを『ラ』や『タン』で歌ったりして」と、旋律の把握のための歌唱活動では固定ド唱は求めていません。これは同教科書の他のページの「メリーさんの羊」や「きれいなソラシ」でも同様です。固定ド唱は階名の「ド」を「ファ」や「ソ」と歌うため、正しい階名唱を困難にするデメリットがあるため、それを避けているようにも考えられます。こうしたことは音楽科の教員であれば知っておくべきことと思います。 また、仮に運指の指示に固定ドを使ったとしても、階名を教えてはいけないということはないはずです。演奏した音を聞いて「ミミファソソファミレ」と聞こえる人は頭の中でそう歌いながら演奏しても良いことは伝えるべきだと思います。階名唱法を知らなくても感覚的に階名が合う人にとってそれは貴重な拠り所になります。 さらに、中学校でアルトリコーダーを習えば、ソプラノリコーダーのGの運指がCになることを、大きな困難と考える子が多くいます。ト長調の楽曲を階名唱してリコーダー奏することは、この負担を軽減する手助けになります。 現場で指導して、固定ドで問題ないように見えても、階名唱を知れば「そっちの方がいい」と思う子がいる可能性は否定できません。「階名で歌うとこうなる」という例を示すだけでもとても有益な指導です。そうした積み重ねが「子供の可能性を閉ざさない指導」になると思います。 ト長調の階名に対応した リコーダーの運指表 もあるのでご活用ください。 音楽科の授業での階名唱の扱い方に関しては「 授業づくりのヒント 」も参考にしてみてください。 階名唱動画

やまごやいっけん

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「やまごやいっけんありました」「小さな畑を耕して」と2つの歌詞を聞いたことがあります。 が、「小さな畑」は全然違う旋律で歌われているものもありますね。私はこの旋律で「小さな畑」が歌われているのを学校現場で聴いたことがあるので不思議な感じがしました。  

こいぬのビンゴ / BINGO

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 こいぬのビンゴ / BINGO 英語と日本語で譜割りが微妙に異なる曲。また、旋律もアウフタクト後が「ドドドソ」「ドドソソ」と歌い手によっても違っています。音楽の教科書では「ドドソソ」になっていましたが、私が外国語の授業で扱ったときは「ドドドソ」で歌っていました。歌いやすい方でいいのかなと思います。

Sweet nymph

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 Sweet nymph 小中学校の歌唱教材とは全く関係がありませんが、二声の対位的な曲ということで取り上げてみました。Thomas Morley 作曲の Sweet Nymph (come to thy Lover )の階名付き楽譜です。 中学校の教員免許取得に必修の科目の中でこの曲をやったのですが、教員が音取りで音名唱(固定ド唱)しか扱わなかったため、嫌な思い出があります(曲自体は好きです。)。その教員は目の前に階名使用者がいることを知っていて確信犯でそれをやらせていたのです。 教員のエゴで一部の者にとってのみ都合のいい教え方をし、それが合わない者に不利益をもたらすような教育は決してあってはなりません。そのような指導者のやり方を疑わない学生が小中学校の音楽の先生になり、同じように子供を苦しめるかもしれないと思うと胸が痛みます。 そうした意味でもこの曲の階名付き楽譜は作っておきたかったのです。 階名唱動画

ロンドン橋

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 ロンドン橋 イギリス民謡の「ロンドン橋」です。「ロンドン橋落ちる」とも「ロンドン橋が落ちる」ともいわれるので「どっち?」ってなりますね。

ぶんぶんぶん

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  ボヘミア民謡の「ぶんぶんぶん」です。小学校1年生の教科書に掲載されています。

ごんべさんのあかちゃん

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  アメリカ民謡の「ごんべさんのあかちゃん」です。他にもいろいろな詞がつけられていますね。CMなどでもよく耳にしました。

雪のおどり

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 雪のおどり チェコ/スロバキア民謡の「雪のおどり」です。教育出版の「小学音楽 音楽のおくりもの3」では、3年生の教材として取り上げられています。3年生の歌唱教材で短調が取り上げられるのは珍しいです。 輪唱できるので、合唱の導入にも最適です。 輪唱・階名唱動画

たなばたさま

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 たなばたさま 「かくれんぼ」と同じ下総皖一氏による作曲です。これも綺麗な旋律ですね。 階名唱動画

お正月

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 お正月 「お正月」の階名付き楽譜です。小学校1年生の教科書で楽譜なしで歌詞のみが載っています。有名な曲ですが、作曲が滝廉太郎氏なのを最近まで知りませんでした。 階名唱動画

シャボン玉(しゃぼんだま)

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 しゃぼんだま 中山晋平氏作曲の「シャボン玉」の階名付き楽譜です。小さいころから親しんでいる曲ですが、改めて歌ってみると跳躍が多いことに気付きます。階名唱は何調で歌ってもドレミの音程が変わらないので、跳躍の練習に最適です。 階名唱動画

うれしいひなまつり

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 うれしいひなまつり 河村光陽氏作曲の「うれしいひなまつり」の階名付き楽譜です。 短調のヨナ抜き音階といわれますが、出だしからいきなり4度の「レ」が刺繍音で出てきます。子供の頃は歌詞に対して暗い曲なんとなく怖さもありあまり好きではなかったですが、今聴くと美しい旋律だと思います。 階名唱動画

蛍の光

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蛍の光 多くの音楽の教科書に載っているスコットランド民謡「蛍の光」の階名付き楽譜です。以前勤めた学校では定時退勤日には、6時過ぎるとこの曲が流れて退勤せざるをえなくなるということもありました(もちろん勤務時間の適正化は大切なことです)。 リコーダーで吹いた方も多くおられると思います。私も卒業式で在校生が6年生退場の時にこの曲を演奏したので、当時は「ドーファーファファーラーソーファソー」と覚えていたのですが、もう今になっては「ソード―ドドー」で歌わないと気持ち悪いです。 階名唱動画

Amazing Grace アメイジング グレイス

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Amazing Grace 「Amazing Grace」の階名付き楽譜です。中学校では合唱曲として取り扱われています。教科書によってト長調で掲載されていたりイ長調で掲載されていたりします。 階名唱動画

かくれんぼ

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 かくれんぼ 小学2年生の歌唱共通教材より、「かくれんぼ」です。 2年生の歌唱共通教材はすべて調号がつかないものなのですが、この曲はわらべうた的な曲なので、主音レで歌うことができるため(むしろその方が自然なため)、「ひらいた ひらいた」と同様2パターンの階名併記で掲載することにしました。 わらべうたは主音が「ラ」でも「レ」でもいけるというものが多いのですが、「シ」を使わない主音「レ」の方を推奨します。ただ、これも感覚的なものもあるので主音「ラ」がいけないこともないと思います。2パターンの階名を併記しておりますので、両方歌ってみて歌いやすい方を採用していただけたらと思います。

ひらいた ひらいた

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 ひらいた ひらいた 小学校1年生の歌唱共通教材より「ひらいた ひらいた」です。この曲の扱いをどうするか迷ったのですが、わらべうたも是非載せておくべきと思い、掲載しました。 わらべうたは主音が「ラ」でも「レ」でもいけるというものが多いのですが、「シ」を使わない主音「レ」の方を推奨します。ただ、これも感覚的なものもあるので主音「ラ」がいけないこともないと思います。2パターンの階名を併記しておりますので、両方歌ってみて歌いやすい方を採用していただけたらと思います。

かねがなる / グーチョキパーでなにつくろう / Are You Sleeping?

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 かねがなる / グーチョキパーでなにつくろう / Are You Sleeping? いろんな詞がつけられていますが、一般的には「グーチョキパーでなにつくろう」教育現場では「かねがなる」で歌われることが多いのではないでしょうか。「Are You Sleeping?」も英語の授業などで歌われることもあるかもしれませんね。 この曲もカノン(輪唱)できます。2小節遅れて追いかけてみてください。 階名唱動画

夜が明けた

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 夜が明けた フランス民謡の「Maudit sois-tu carillonneur」が原曲の曲。それほど馴染みがある曲というわけではないのですが、カノン(輪唱)をするのにとても良い曲なので階名付き楽譜にするにふさわしいと思いました。1段ごとに追いかけると綺麗に重なることができます。 輪唱・階名唱動画

静かな湖畔

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静かな湖畔 「かえるのがっしょう」と並んでカノン(輪唱)の定番曲です。

仰げば尊し

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 仰げば尊し 変ホ長調 仰げば尊し ニ長調 卒業シーンの定番曲「仰げば尊し」です。近年はあまり歌われなくなったといわれますが、小6、中3の多くの教科書で掲載されています。小学校の教科書ではニ長調で掲載されているものもあるので2種類の楽譜を上げています。 階名唱動画

野ばら

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野ばら ト長調 野ばら 変ホ長調 シューベルト作曲の「野ばら」の階名付き楽譜です。歌唱の授業というより鑑賞の授業において「魔王」を取り扱った後、この作曲者の他の作品として取り上げられることが多いかなと思います。 ただ、鑑賞のみであれば原曲のト長調の方が読みやすいものの、教育出版の教科書では変ホ長調に移調して掲載されていることから歌ってみることも想定されていると考えられます。 短い曲ながら、途中で属調に転調し、階名の読み替えの練習に適した曲であると考えられます。 変位階名に関して 「#ソ」の音は()書きで「ズィ」と表記しています。#ソを「スィ」と発音しシ(長調の第7音)を「ティ」とする方法(コダーイ式)にあるのですが、学習指導要領・教科書で「シ」が使用されているため、紛らわしい「スィ」の仕様を避けました。ただ、学習者がきちんと区別できれば発音は特にこだわる必要はありません。発音云々よりも学習者が歌いやすいことが優先されるべきだと思います。 階名唱動画 変ホ長調

帰れソレントへ

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 帰れソレントヘ ハ調 帰れソレントヘ ホ調 E.デクルティス氏作曲の「帰れソレントヘ」の階名付き楽譜です。同主調を行ったり来たりする楽曲で、階名の読み替えのある曲です。 原曲はホ調(ホ短調-ホ長調)ですが、中学校の教科書では歌いやすいようにハ調(ハ短調-ハ長調)で掲載されています。 教育芸術社の教科書では、7~8小節目の楽譜を階名付きで紹介し、短調のの主音「ラ」が長調の主音「ド」になることを説明しています。調号が変わるのは1か所のみですが、その後も細かく同主調を行ったり来たりします。 また、この曲の前のページに同じ♭3つの「 早春賦 」があり、両方階名唱することで、同主調と平行調の違いなどについても理解を深めることが期待できます。 変位階名に関して 「#ソ」の音は()書きで「ズィ」と表記しています。#ソを「スィ」と発音しシ(長調の第7音)を「ティ」とする方法(コダーイ式)にあるのですが、学習指導要領・教科書で「シ」が使用されているため、紛らわしい「スィ」の仕様を避けました。ただ、学習者がきちんと区別できれば発音は特にこだわる必要はありません。発音云々よりも学習者が歌いやすいことが優先されるべきだと思います。 階名唱動画

サンタ ルチア

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  ナポリ民謡の「サンタ ルチア」です。中学校の教科書では変ロ長調で掲載されています。 親しみやすい旋律のようですが、難しい音程もあり、階名唱が音取りの一助になると考えられます。

日のまる

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 日のまる 小学校1年生の歌唱共通教材から岡野貞一作曲(文部省唱歌)の「ひのまる」の階名付き楽譜です。楽譜タイトルは1年生に合わせ、ひらがなで表記しています。 原曲はヘ長調ですが、教科書では五線譜をもちいず階名のみが示されており、ハ長調で指導される場合もあると思います。教育芸術社のデジタル教科書(令和6年度版)では、先生の範唱に続いて子供が階名唱する動画が二種類(ヘ長調とハ長調)が用意されており、小学校でのハ長調以外の階名唱の貴重な教材と言えます。また、「どれみの風船」という視聴覚教材も用意されており、ヘ長調に設定した状態で「ど」の風船を押すとちゃんとFの音が再生されます。小学校の音楽専科や1年生の音楽を指導されている先生で教育芸術社のデジタル教科書が使える方は是非活用してあげてほしいです。 小学1年生でできることが、それ以上の学年で難しいはずがありません(絶対音感のある人を除きます)。五線譜から階名を読まなければいけないという先入観をなくせば、階名唱(移動ド唱法)は決して難しいものではなくなります。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画

茶つみ

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茶つみ 小学3年生の歌唱共通教材より文部省唱歌の「茶つみ」の階名付き楽譜です。手や足をたたきながら歌う活動は定番ですね。弱起を理解するのにも優れた曲です。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画

ふるさと

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 ふるさと ヘ長調 ふるさと ト長調 小学6年生の歌唱共通教材より岡野貞一作曲の「ふるさと」の階名付き楽譜です。 原曲はト長調ですが、教科書ではヘ長調で扱われています。階名唱だとどちらの調で歌っても同じドレミで歌えるので、その利点を感じやすいと思います。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画

スキーの歌

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 スキーの歌 小学5年生の歌唱共通教材より「スキーの歌」です。 実は私は小学生で習った記憶がなく(忘れているだけかもしれませんが…)、全く曲を知らない状態で、階名唱して旋律を知った曲です。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画

もみじ

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もみじ 小学4年生の歌唱共通教材より岡野貞一氏作曲の「もみじ」の階名付き楽譜です。 中野義見氏の二部合唱編曲で取り扱われることも多いですが、そちらは権利が残っているので、単旋律の原曲のみ掲載しています。You Tubeチャンネル「Let's階名唱!」では、二部合唱のものも視聴できます。画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画 「もみじ」単旋律 「もみじ」二部合唱 「もみじ」二部合唱 アルトパート

こいのぼり

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 こいのぼり 「いらかの波と~」で始まる小学5年生の歌唱共通教材、文部省唱歌の「こいのぼり」の階名付き楽譜です。 「屋根より高い」で始まる方は こちら です。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画

子もり歌

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 子もり歌 陽音階 子もり歌 陰音階 小学5年生の歌唱共通教材より日本古謡の「子もり歌」です。この曲は陽音階による旋律Aと陰音階による旋律Bの2つが取り扱われています。教科書では調号を使わず、臨時記号により2種類の音階を歌い分けてるようになっていますが、これも音階に準じた階名で読むことで音程がとりやすくなります。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 You Tube動画は「Let's階名唱!」の中でもダントツで再生数が多いです。 階名唱動画

花(滝廉太郎)

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 花 ト長調 花 イ長調 中学校の歌唱共通教材より「花」です。原曲はイ長調ですが、中学校の教科書ではト長調で掲載されています。この曲は二部合唱がとても美しい曲ですね。パート別に楽譜を作っても良かったのですが、縦の重なりに関しても階名をみることで、重なる音の響きをイメージしやすいということから、並べて書きました。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 1~3番までをまとめたPDFデータは Google Drive からダウンロードいただけます。 AIによる階名唱動画You Tubeで見ることができます。(二部合唱) 階名唱(ソプラノパート) 階名唱(アルトパート)

われは海の子

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 われは海の子 小学校6年生の歌唱共通教材から文部省唱歌の「われは海の子」の階名付き楽譜です。 実は私自身は小学校で習った記憶がなく、大人になってから楽譜を読んで知った曲です。 聴いたことのない曲を楽譜だけ見て頭で再生するのはとても楽しいです。階名唱を学ぶとこうしたことも簡単にできるようになるので音楽の勉強が楽しくなりますよ。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画

早春賦

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 早春賦 変ホ長調 中学校の歌唱共通教材より中田章氏作曲の「早春賦」の階名付き楽譜です。旋律のほとんどの音が和音の構成音で作られており、その和声進行も素直なことから階名唱の題材としても適した楽曲です。原曲はヘ長調ですが、音域の都合、中学校の教科書では変ホ長調で掲載されています。ピアノ伴奏は中田喜直氏の編曲したものもありますが、個人的には原曲の方が素朴で好きです。下の動画は前奏を省略しているものの伴奏はオリジナルのものを使用しています。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 AIによる階名唱動画

荒城の月

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 荒城の月 滝廉太郎 ロ短調 荒城の月 山田耕筰による補作編曲 ロ短調 荒城の月 山田耕筰による補作編曲 ニ短調  中学校の歌唱共通教材から「荒城の月」です。 原曲は滝廉太郎の作曲でロ短調ですが、山田耕筰がニ短調で編曲したものが有名です。 中学校の教科書では、どちらもロ短調で掲載されています。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 階名唱動画 山田耕筰 補作編曲 ロ短調

浜辺の歌

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 浜辺の歌 ヘ長調 浜辺の歌 変イ長調 中学校の歌唱共通教材より成田為三作曲の「浜辺の歌」の階名付き楽譜です。原曲は変イ長調ですが、教科書ではヘ長調で掲載されています。綺麗な曲ですが、弾き語りをしようと思うとピアノのアルペジオが結構難しくて苦戦してました。 画像クリックで大きいサイズのPngをダウンロードできます。 AIによる階名唱動画