威風堂々(中間部、ハ長調)

 威風堂々

威風堂々(中間部)の階名付き楽譜
エルガーの「威風堂々」の中間部(ハ長調)の階名付き楽譜です。教育芸術社の教科書では5年生の教材曲として合奏用に編曲されて掲載されています。卒業式にリコーダーで演奏したり、高校では英詩の歌として習ったりと耳にする機会も多い曲だと思います。ただし、この曲は途中で一時的に属調(この楽譜ではト長調)に転調します。こうした一時的な転調をどう読むかは初学者には難しいと思います。

というのも、私自身が階名感覚がつき始めた頃に、この曲の転調部分が読み替えた階名で聴こえていて、でもそう読むのが良いか確信が持てなかった経験があります。「ファ」が「シ」に聴こえるけど「シ」と呼んでよいのかと。だからこそ、このような階名の読み方が「間違ってないよ」「その方がしっくりくる場合はその読み方を使っていいよ」と示してくれる教材が必要だと思いました。

読み替えたくない人はそれで構いません。ただ、読み替えた階名をうっすら認識している人がそれを「自分が間違っている」と思ってしまわないための教材です。

小学校で器楽として扱う場合でも、階名唱に慣れた子であれば、階名の読み替えがあることを伝えるだけで、転調の理解を伴って演奏ができると思います。混乱すると思う人は無理に使わなくてよい。ただ、これを示されることでより良く音楽ができるようになる人もいる。私は自分自身の経験も踏まえてそうした人の可能性を閉ざしたくないのです。

階名に対応したリコーダーの運指表も無料配布しているので是非ご活用ください。

音楽科の授業での階名唱の扱い方に関しては、「授業づくりのヒント」も参考にしてみてください。


階名唱動画



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