階名の読み方

このサイトでは、楽譜から階名を読めなくても階名唱できる教材をそろえていますが、ここに掲載していない楽譜でも階名で読むことができるように階名の読み方を説明しています。

ハ長調・イ短調の階名

ハ長調やイ短調の階名の読み方

 小学校3年生で習う、ト音記号上のハ長調の階名です。イ短調の階名は5年生で習いますが、階名のドレミの位置は同じです。
 ここで示した範囲の外側でも「ドレミファソラシ」が順番に並んでいるのは同じです。
 下第1線を「ド」と覚えるか、第3線(真ん中の線)を「シ」と覚える場合が多いです。そして、これはハ長調・イ短調などの場合で、調が変われば楽譜上の「ド」の位置も変わります。

調号のついている場合

調号がついている場合の階名の読み方1
調号(音部記号の横の#や♭)が付いている場合、
#の調の場合は一番右の#を「シ」
♭の調の場合は一番右の♭を「ファ」と読みます。
これで、このサイトで掲載しているほとんどの曲を階名で読むことができます。

一番右の#や♭を基準に数えれば簡単に階名で読めるのですが、次の決まりも知っておくと便利です。
#や♭がいくつかつく場合、一番右の#から順に「シミラレソドファ」となっています。
また、一番右の♭から順に「ファドソレラミシ」となっています。

階名の読み方2

調号の#や♭のつく順番

#は「ファ」の位置につき、そこが新しい「シ」になります。
♭は「シ」の位置につき、そこが新しい「ファ」になります。

調と階名の変わり方

曲の途中で転調する場合

曲の途中で一時的に調が変わる場合があります。調号が変わっていればそれに合わせて階名を読み替えればよいのですが、転調していると考えられる場合でも調号が変わらないことがあります。小中学校の教科書に載っている曲でも「威風堂々」や「野ばら」などがその例です。
階名が変わる例

このような場合、読み替えるか読み替えないかは読み手の判断にもよりますが、聴こえる方、歌いやすい方を優先してください。絶対これが正解というものはありません。
大まかな目安として、

1.「ファ」に#がつくと「シ」に読み替えることがある。
2.「シ」や「ラ」に♭がつくと「ファ」に読み替えることがある。
3.「ミ」に♭がつくと「ド」に読み替えることがある。

あたりを知っておくと便利です。
専門的に勉強されている方は「コンコーネ50番練習曲」も参考にしてみてください。

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